さわやか自然百景 「冬の美しさを満喫する北海道・厚岸湖の魅力」
さわやか自然百景北海道 厚岸湖 冬
2017年2月23日放送 NHK総合-
北海道の厚岸湖の冬の様子についての情報が詳しく説明されていますね。
厚岸湖は太平洋に向かって広がっており、湖の北にある湿地から大量の真水が流れ込むため、海水と淡水が混ざり合う汽水湖となっています。
それによってアマモがよく育ち、その上にはクサイロモエビがカモフラージュをしています。
さらにアマモの下にはタケギンポが潜み、浅瀬にはタカノケフサイソガニが棲んでいます。
厚岸湖では豊富な生物が見られます。
ホオジロガモやウミアイサ、スズガモなど、ロシアからやってくる鳥類がカニなどの豊富な生物を捕食しています。
さらに、大型のオオハクチョウも厚岸湖にやってきており、2メートルにもなる翼を広げる姿が見られるそうです。
オオハクチョウは家族の絆が強く、常に一緒に行動するとのことです。
冬が深まるにつれて、厚岸湖の河口部は凍り始めます。
エゾシカは食料が少なくなる冬に、枯れ草や笹の葉などを求めて広い範囲を移動します。
しかし、氷の上で滑って脚の骨を折ったり、氷の薄い所で水に落ちたりすることもあり、食べ物を見つけることは困難なようです。
冬になるとオオワシも150羽以上が厚岸湖にやってきます。
寒さが増すにつれて、食べ物を巡る争いも激しくなっていきます。
湖の約8割が氷で覆われる1月下旬になると、オオハクチョウがアマモを食べる場所も狭まってしまいます。
そのため、オオハクチョウは体力を消耗しないように、多くの時間を寝て過ごすそうです。
潮が引くと水深が浅くなり、このタイミングを狙ってオオハクチョウはアマモを食べます。
寒さに耐えられずに死んでしまったオオハクチョウの周りにはオオワシやカラスが集まるそうです。
また、一部のオオハクチョウの体は引き潮で流され、水中に暮らす生物の餌となるのだそうです。
そして、寒波が過ぎ、アマモをたっぷりと食べたオオハクチョウは3月になると家族そろってロシアへと帰っていく様子が描かれています。
厚岸湖の冬の生態系は厳しいものであり、生き物たちは食料を求めて苦労していますが、その中で生命のサイクルが繰り広げられていることが伝えられています。
寒さの中で生き抜く厚岸湖の生物たちの姿には、自然の厳しさと美しさを感じることができます。
#ウミアイサ #スズガモ #タカノケフサイソガニ