さわやか自然百景 「風蓮湖に春を訪ねて」

さわやか自然百景早春 北海道 風蓮湖

2014年4月14日放送　　NHK総合
-

「早春の北海道、風蓮湖（ふうれんこ）・風連湖（ふうれんこ）は、美しい場所です。
根室海峡に面しており、海との境には砂州と呼ばれる地形が広がっています。
この砂州が湖を作り出しました。

湖は浅く、水草が豊富に生えており、渡り鳥たちの絶好の休憩地となっています。
3月上旬の風蓮湖は、雪と氷で覆われています。
その光景は、オオワシやオジロワシなどの鳥たちの狩りの場面を想像させます。

彼らは氷の下に潜むチカやコマイを狙っているのです。
しかし、カラスや他のワシたちとのエサ争いも激しく、時には熾烈な戦いに発展することもあるようです。
また、砂州では鳥たちだけでなく、希少なツメナガホオジロも餌源を見つけることができます。

ハマニンニクの種を食べることができる彼らは、この地域では特別な存在です。
そして、このハマニンニクは、エゾシカなどの大型動物にとっても重要な食物となっています。
凍った湖面に浮かび上がる模様は、春の訪れを象徴しています。

積もった雪が徐々に解けていく様子は、季節の変わり目を感じさせてくれます。
そして、氷が溶け、湖に鳥たちが戻ってくる光景は美しいものです。
ハマシギなどは砂浜でエサを探し、オオハクチョウも本州から帰ってきます。

さらに、タンチョウの姿も見られることでしょう。
風蓮湖・風連湖は、自然の摂理が織り成す壮大な舞台であり、多くの生物たちにとって重要な場所です。
この番組を通じて、私たちはその美しい生態系に触れることができたのです。

」

#根室海峡 #砂州 #風連湖