クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「雪の森ブログ」

さわやか自然百景北海道 東大雪の森

2016年7月31日放送  NHK総合
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『東大雪の森』は北海道・大雪山系に広がる広大な森で、カルデラの近くに位置しています。
ここではトドマツミズナラなどの針葉樹や広葉樹が生息しています。
興味深いのは、台風の影響で本来は針葉樹だけだったこの森に広葉樹が育ち始めたことです。

6月になると、トドマツの上でウグイスの鳴き声が聞こえてきます。
この森の周辺ではヤマゲラなど150種以上の鳥が観測されるそうです。
そして、この森の一角には北海道だけで生息するエゾライチョウがいるのです。

鳩よりも少し大きいサイズのエゾライチョウは、針広混合林を好み、木の葉などを主食にしています。
また、針葉樹は冬の間、キタキツネなどの天敵から身を隠すために利用されています。
エゾライチョウは飛行距離があまり長くない鳥で、縄張りは東京ドーム2個分ほどです。

彼らは時に小さなヒナと共に歩くこともあります。
森には若い広葉樹が多く、そのため日光は地面まで届きます。
その結果、カラマツソウなどの花が咲くようになります。

この地域には300種以上もの植物が存在すると言われており、北海道などでしか見られないカラフトタカネキマダラセセリなどの昆虫たちがこれらの花を求めて飛来してきます。
キヌツヤミズクサハムシは花粉を大好物とし、アオカメノコハムシなども生息しています。
繁殖時にはエゾシロチョウもこの森に集まってくるのです。

7月になると、東大雪の森は最も輝く時期を迎えます。
シジュウカラはタンパク質の多い蝶の幼虫などを食べ、木の中に巣を作ります。
また、オオアカゲラはキツツキの仲間であり、親鳥が子供に虫の取り方を教える光景も見られます。

林道にはエゾライチョウのヒナがいて、急いで母親の姿を目指して移動しています。
ヒナの成熟までには2ヶ月かかるのだそうです。
『東大雪の森』は、豊かな自然が広がり、魅力的な生物たちが生息する場所です。

このような番組を見ると、自然の美しさや生命の不思議さを再認識し、感動することがあります。
自然環境の大切さや生物多様性の重要性を改めて感じさせられました。

#むかわ町(北海道) #トドマツ #大雪山系