クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「占冠の森探索記」

さわやか自然百景北海道 占冠の森

2013年10月7日放送  NHK総合
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この番組では、北海道の占冠村にある美しい森の姿が紹介されています。
占冠村は山脈と山地に囲まれた盆地に位置し、森林が村の大部分を占めています。
占冠という名前はアイヌ語で「静かで平和な場所」という意味だそうです。

この森は古くから人々によって守られてきた重要な地域であり、北海道でも有数の大河の源流となっています。
森には美しいエゾマツの巨木などが生えており、針葉樹の代表的な存在となっています。
初夏になると、オオルリなどの多くの鳥たちが森を賑やかにしています。

また、この地域ではエゾライチョウという希少な鳥も生息しており、メスがヒナの子育てをしている様子が観察されています。
夜になると、冷え込みとともに盆地に霧が広がります。
一時間で一面に広がる放射霧と呼ばれる霧が、盆地を幻想的な雰囲気に包み込みます。

早朝になると、盆地の谷は放射霧の雲海で満たされ、周りの森から湧き出る霧がたまっていきます。
これは夏から秋にかけて頻繁に見られる占冠村の代表的な景色です。
占冠の森は霧に包まれることで、自然の営みが見られます。

霧の水分がコケやシダなどを通じて森を作り、光合成を行い必要な栄養を得ています。
また、霧の水分はコケから流れ落ち、湧き水などに混ざっています。
この水辺を生活の場とする生き物の一つが、卵を抱えたメスのニホンザリガニです。

卵は酸素の豊富な川の水が必要であり、孵化するまでメスが一生懸命守り続けます。
番組ではまた、岩の隙間でオオルリが子育てをしている様子も紹介されています。
オオルリの巣にはコケが使われており、ヒナが成長していますが、与えられる餌は少し大きすぎるようですね。

東風の吹き始めとともに、太平洋から海霧が山を越えてやってきます。
これは夏の海で発生した霧で、十勝平野に移動してから日高山脈を超えて占冠の盆地に流れ込むのだそうです。
海霧はまれにしか到達しない珍しい現象であり、放射霧よりも遥かに大量の霧が形成されます。

夜になると、巨大な霧の雲海が盆地を覆い尽くし、厚さ400メートルにもなる迫力ある光景が広がります。
最後には、占冠の森で新たな命が育まれている様子が描かれます。
倒木の上にはマツの幼木が生え、オオルリのヒナたちもコケの巣でしっかりと成長しています。

彼らは数日後には森から旅立っていくことになるでしょう。
そして、占冠の森は荘厳な大雲海に包まれ、静かに美しい景色が広がっています。
この番組を通じて、占冠の森の自然の美しさと、そこで生きる生物たちの姿が紹介されています。

北海道の自然環境について学ぶとともに、その美しさに感動させられました。

#エゾライチョウ #オオルリ #夕張山地