クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「戸隠山の魅力満載ブログ」

さわやか自然百景長野 戸隠山

2016年7月7日放送  NHK総合
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戸隠山は美しい自然に囲まれた場所で、その景色は圧巻です。
山の頂上から見下ろすと、高さ数百メートルもの断崖が続いていて、一見すると鋭く険しい印象を受けます。
それが信仰の山として崇められてきたのも納得です。

6月中旬には、戸隠山の岩肌がイワカガミミヤマカラマツの花で彩られます。
これらの花は、岩場でも頑強に咲くため、むき出しの山肌を華やかに飾っています。
戸隠山の麓には広大な森が広がっています。

陽光を浴びた森の中は、低い木や草も元気いっぱいに成長しています。
ここでは300種類以上の植物が育っており、季節によって様々な花が咲き誇ります。
また、気温の上昇とともに、ミヤマカラスアゲハやエゾイトトンボなどの虫も姿を現します。

特にノジコは小枝で虫を啄む姿が見られ、この季節ならではの光景です。
さらに、夏鳥たちも繁殖のために戸隠山に集まります。
木々の上で鳴くキビタキのさえずりが森に響き渡ります。

森の豊かさは水によって支えられています。
水辺ではクリンソウやラショウモンカズラなど、多彩な花が咲き誇っています。
透き通った川の中には、希少な貝のコガタカワシンジュガイも見ることができます。

コガタカワシンジュガイの幼生は、イワナのエラに付着して2か月ほど過ごすという驚くべき生態もあります。
川は森や湿原に注ぎ込みます。
水草の影にはカイツブリが姿を現します。

この鳥は水中で魚を探し、潜水も得意です。
そして、ミサゴは鋭い爪で魚を捕らえる狩りの名手として知られています。
梅雨の時期になると、戸隠山では鳥の姿をあまり見ることができなくなります。

しかし、雨の中でもエサを探し続けるコサメビタキのオスがいる一方で、巣の中で卵を温め続けるメスもいます。
メスは巣から離れられませんが、オスは雨の中でも必死にエサを見つけて戻ってきます。
雨上がりの夜、森で動くムササビの姿も見られることでしょう。

彼らはほとんど木の上で生活をしており、その姿はとても可愛らしいです。
ある朝、コサメビタキの巣からヒナがかえったという場面が描かれました。
ヒナたちは巣立ちをし、しばらくはこの森で成長します。

そして、南へと渡り、次の夏を迎える頃、またこの森へ戻ってくるのでしょう。
戸隠山の自然の豊かさや生き物たちの生態を知ることができるテレビ番組は、とても興味深いものでした。

#イワカガミ #グンナイフウロ #ミヤマカラマツ