さわやか自然百景 「鞍馬山の魅力を探る」
さわやか自然百景「京都 鞍馬山」
2021年1月24日放送 NHK総合-
京都の鞍馬山は、その美しい自然環境と歴史的な鞍馬寺で知られています。
標高584メートルという高さからは、素晴らしい景色を楽しむことができます。
山の南斜面に広がる鞍馬寺は、奈良時代末期に建立され、京の都を守る北の要として重要な役割を果たしてきました。
そのため、長い年月を経て多くの信仰を集めてきました。
鞍馬山の美しい森林には広葉樹と針葉樹が交じり合い、11月には実りの季節が訪れます。
この時期、森にはイカルやカワラヒワなど多くの鳥が集まり、自然の息吹を感じることができます。
また、夜にはムササビが現れ、その皮膜を広げて100メートル以上を滑空する姿が見られます。
鞍馬山は人の手がほとんど加えられていないため、自然がそのまま保たれており、枯れた木やオオアカゲラの姿も見ることができます。
さらに、11月下旬には森にツグミが現れます。
彼らは鞍馬山で数日間羽を休め、春まで滞在するのだそうです。
また、夜にはムササビの求愛の鳴き声が聞こえます。
ムササビの求愛は冬を迎えるころまで続き、真冬には新たな命が生まれるのです。
鞍馬山は、その美しい自然と豊かな生物相、そして歴史的な鞍馬寺との組み合わせが魅力です。
訪れる人々にとって、心と体を癒やし、自然の尊さを再認識させてくれる場所なのでしょう。
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