クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「多摩川の源流の秘密」

さわやか自然百景多摩川源流域

2014年4月21日放送  NHK総合
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多摩川源流域の奥秩父山地は、豊かな自然と美しい景観が広がっています。
標高2000m級の山々が連なり、入り組んだ渓谷が源流域を彩っています。
特に冬の小菅川は一面の銀世界となり、雪に閉ざされた流域でヤマセミが姿を現す様子は、まさに雄大で美しい光景です。

多摩川源流域の水は、イワナヤマメ魚などの魚たちにとって重要な生息地です。
厳しい冬の寒さに耐えながらも、彼らは体力を温存し、生き延びています。
また、冬眠から目覚めるナガレタゴガエルも、渓流に適応した特徴的な姿を持っています。

指の間のヒレが発達し、流れの早い水の中で優雅に泳ぐ姿は見る者を魅了します。
奥秩父山地南部の森は、多摩川源流域の水を育む大切な存在です。
森は冬には深い雪に覆われ、水源林としての役割を果たしています。

ブナの木々も樹齢200年を超えるものがあり、豊かな生物の生息地となっています。
イカルやカシラダカなどの鳥たちは、冬をこの森で越し、木の中に隠れている虫を探しています。
ナガレタゴガエルの冬眠が終わり、春の訪れとともに源流域は活気づきます。

カエルたちは出会いを求め、流れの穏やかな場所を目指し泳ぎ始めます。
オスとメスの出会いは彼らにとって貴重なものであり、産卵によって新たな命が生まれます。
春の気配が広がり、水辺では魚たちが元気に泳ぎ、花々が咲き誇っています。

岩の上を飛び回るカワガラスや、美しい声を競い合うミソサザイたちも、この地域の特徴的な生物のひとつです。
彼らは巧みな餌集めや求愛行動を行い、自然の営みを見せてくれます。
一方で、ナガレタゴガエルは産卵の後、体力を使った春眠に入ります。

その間に多くのおたまじゃくしが誕生し、新たな生命がこの地で育まれていきます。
多摩川源流域の奥秩父山地は、四季折々の美しい自然と生物たちの息吹を感じることができる場所です。
人々の大切な水源としても守られており、その美しさと豊かさを次世代に受け継いでいくことが求められています。


#ナガレタゴガエル #ヤマメ #小菅川