クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「北海道・屈斜路湖での初夏の思い出」

さわやか自然百景初夏 北海道 屈斜路湖

2019年6月30日放送  NHK総合
廣田直敬

北海道の屈斜路湖は、火山活動によって形成された美しい湖でありながら、酸性の水が流れ込む厳しい環境です。
しかし、エゾウグイという魚は酸性の水でも生きていくことができるため、屈斜路湖に生息しています。
過去に地震が起こり、湖が強い酸性の水になった際には、他の魚が姿を消しましたが、エゾウグイはその後もすぐに戻ってきたそうです。

現在では水質も改善され、ウキゴリトミヨなどの魚も戻ってきています。
6月になると、ウグイたちは産卵のために湖岸に大群で集まります。
その時期になると、彼らの体は赤みを帯び黒い縞模様が現れます。

屈斜路湖には、ウグイが卵を生むのに適した砂利の浅瀬がたくさんあり、産卵の光景を見ることができます。
一方、浅瀬のそばに生息するキタキツネにとっては、この時期は年に一度の狩りのチャンスです。
また、岸辺の木々には日本最大のモンカゲロウも生息しています。

幼虫の時期は浅瀬の砂地に潜んで藻などを食べ、水中で生活しています。
そして、羽化して湖から飛び立っていくのです。
モンカゲロウのオスは、求愛のダンスとして真上に上がっては落ちる動きを繰り返します。

その後、水面に卵を産み落とし、その短い一生を終えます。
屈斜路湖は、自然が織り成す美しい場所であり、様々な生物たちが息づいていることが分かります。
このような生態系の豊かさや生命力に触れることは、私たち人間にとっても感動的な経験であると思います。


#ウグイ #トミヨ #厚真町(北海道)