さわやか自然百景 『釧路川の音色』
さわやか自然百景選「北海道 釧路川」
2021年5月23日放送 NHK総合-
この番組は釧路川と釧路湿原についての興味深い情報を提供してくれました。
釧路川は全長154kmもありますが、高低差は120mしかないんですね。
それにも関わらず、カーブした部分では水深が深い淵が形成されています。
淵にはヤマメやアメマスなどの魚が生息しており、木の枝や葉が流れ着いて隠れ家や食事の場所になっているそうです。
さらに、釧路川にはサケの稚魚を含む40種類もの魚が生息しているそうです。
中でもイトウは体長が1.5mにもなる大型の魚で、普段は淵の中で隠れながら生活しているんですね。
そして、繁殖のために4月になると身体が赤くなるそうです。
また、浅瀬にはアオサギが現れ、タンチョウも特別天然記念物として生息しているそうです。
タンチョウは卵を均一に温めるために回転させるんですね。
川で狩りをしていたアオサギは、近くのカラマツ林で巣を作り産卵するそうです。
卵は3-4個あり、雄雌が交代で温めるんですね。
しかし、突然出現したオジロワシによってアオサギの卵が食べられた場面もありました。
危険を知らせる鳴き声によって、アオサギたちは一斉に飛び立ち、無事に逃げることができました。
ただ、卵を失ったペアもいるそうで、再び産卵を試みるそうです。
また、釧路川の水かさが増すと、イトウのペアは上流部で産卵を行うようです。
ただし、アメマスなどの魚もイトウの卵を狙っているようです。
イトウの産卵は場所を変えながら5回行われ、最大で1万個もの卵が産まれることもあるそうです。
5月中旬には釧路川が鮮やかな緑に彩られます。
昆虫や魚たちが活発になり、水の生命が躍動する時期なんですね。
また、上流部にはスナヤツメも産卵のために群れているそうです。
深い淵にはまだイトウが残っており、寿命が近づいた春になると産卵を行うんですね。
川底には既に卵が覗いているそうで、半月ほどで孵化するのだそうです。
最後に、温めていたタンチョウの卵から無事に雛が産まれていたという情報もありました。
たった一ヶ月で自分で獲物を捕らえるようになるんですね。
釧路川のゆったりとした流れが命を育んでいる姿が感じられました。
#むかわ町(北海道) #釧路川 #釧路湿原