クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「阿武火山群のダイナミックな景色」

さわやか自然百景山口 阿武火山群

2015年9月13日放送  NHK総合
-

このテレビ番組は、山口県阿武火山郡にある萩の歴史的な町と、その近くに浮かぶ平らな島々に焦点を当てています。
これらの島々はすべて火山であり、安山岩が露出しています。
特に注目すべきは、ヤマツバキが多く生え、それを目当てにヤマガラが飛んでくることです。

また、ヤサガタイトウムシオガイという珍しい生物も生息しています。
池の畔にはシバナが生えており、イワタイゲキなど森の中に海の生物が集まる独特の空間が広がっています。
驚くべき現象としては、「風穴」というものがあります。

風穴からは溶岩の隙間から冷たい空気が流れ出し、森の水蒸気が冷やされて細かい水滴になって漂っています。
冬の間に溶岩の中に蓄えられた冷たい空気が夏になって流れ出すのです。
風穴の周りだけは、他の地域に比べて涼しい環境があります。

阿武火山郡では一般的には暖かい地方の植物が多く見られますが、風穴の周りでは例外的な環境が作られています。
阿武火山郡内には50以上の火山がありますが、特に大きな噴火を経験したのは伊良尾山です。
伊良尾山はおよそ40万年前に噴火し、その溶岩流に沿って田万川が流れています。

そのため、流域の至る所で噴火の痕跡を見ることができます。
火山によって豊かな水の環境が支えられ、アカハライモリやカワムツなど多くの生物が生息しています。
岩礁に近い森では、アカテガニが生息しています。

アカテガニは日差しや天敵から身を守るために岩の隙間に潜むのです。
アカテガニは一年中ではなく、決まった時期に大潮の時を狙って卵を海に放ちます。
潮が高潮になるまで卵をお腹に蓄え、その時を待ちます。

そして、潮が最も高くなった時に海に戻り、卵を割り、子供たちは潮流に乗っていきます。
長い年月をかけて様々な火山活動を繰り返してきた阿武火山郡は、世界に類を見ないユニークな火山地形を生み出しました。
この地の営みは多くの生物たちに豊かな環境を提供してきました。


#ヤサガタイトウムシオガイ #安山岩 #山口県