クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「喜界島探検記」

さわやか自然百景鹿児島 喜界島

2014年12月21日放送  NHK総合
-

鹿児島の喜界島は温暖な亜熱帯の気候で、年間平均気温は22度です。
この島では岩肌にサンゴの化石が見られます。
喜界島は比較的新しい島であり、サンゴ礁が断続的に隆起し続けています。

隆起速度の早さから、侵食を受けずにサンゴの形が残されています。
凹凸の激しい岩場には潮だまりができ、魚の棲家となっています。
クロサギが魚を捕る瞬間を撮影する光景も見られます。

また、一見すると海藻のように見えるものはイソフサギです。
海岸の\xB4 箴譴任\xCFイソマツミズガンビミルスベリヒユなどの植物が育っています。
喜界島の東部には高さ200メートルほどの大地である百之台があります。

崖の上にはサンゴからできた石灰岩でできた大きな岩があります。
この島には鍾乳洞も存在しており、雨が石灰岩を溶かして地下に空洞を作ることがあります。
また、ここにいるかたつむりの貝殻の材料は石灰岩に含まれるカルシウムです。

森はシロオビアゲハやツマベニチョウ、アマミウラナミシジミ、リュウキュウミスジなどの蝶の種類の宝庫です。
私たちはオオゴマダラの羽化する瞬間も捉えることができました。
そして、ほぼ羽ばたかずに滑空してくるアサギマダラも見ることができました。

その羽には石川県白山市からやってきたことを示す「白山」という文字が書かれていました。
アサギマダラはここからさらに南に旅立つために栄養を補給するために雨の中でも活動していました。
雨は石灰岩を溶かし、島全体から湧き出しています。

泉から湧く淡水は砂を巻き上げながら流れ込み、塩分が薄くなります。
そのため、百之台の山中ではサンゴ礁が発達していません。
そこにアサギマダラがやってきて、ソメモノカズラに産卵するために訪れるのです。

産卵後、彼らはさらに南へ旅立つのだといいます。
朝、私たちはアサギマダラが上昇気流に乗って旅立っていく様子を見ることができました。
喜界島は、サンゴが作り出した亜熱帯の島であり、蝶たちにとってはオアシスのような存在でした。


#クロサギ #サンゴ礁 #喜界島