クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「鵡川探検記」

さわやか自然百景北海道 鵡川(むかわ)

2014年12月28日放送  NHK総合
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鵡川を代表する生き物であるシシャモは、北海道の自然の中で重要な役割を果たしています。
川から海へと生まれ育ち、成長した後には数百キロメートルもの距離を遡上し、産卵のために河口から上流へと進んでいきます。
その過程で、河口付近ではさまざまな鳥たちがシシャモを狙って集まります。

特に、シシャモが最も多くやってくるのは、日の入りと満潮の時刻が重なる冬の夜です。
この光景は、北海道ならではの美しい風物詩として知られています。
そして、冬が近づくと、鵡川にはさまざまな野生生物が訪れます。

ロシアから渡ってきたオオワシやオジロワシが、シロザケを求めて現れます。
シロザケは川底に卵を残し、そのまま力尽きます。
そのため、鵡川の河原にはシロザケの死骸がたくさん横たわっています。

その一方で、キタキツメという植物もシロザケを目当てに姿を見せます。
北海道の厳しい冬の中でも、様々な生き物が生態系の一環として連鎖しています。
シシャモの生活サイクルは興味深く、産卵後のオスとメスの役割の違いも興味深いです。

メスは産卵を終えると再び海に戻りますが、オスは川にとどまり、間もなく一生を終えるのです。
また、オスの婚姻色と呼ばれる黒い体色も特徴的です。
これは産卵の時期だけに見られ、種の継続を果たすための行動と考えられています。

鵡川は、人々の暮らしを支えるだけでなく、多くの野生生物にとっても命の拠り所となっています。
その美しい風景と、そこで生きる生き物たちの営みは、私たちに自然の大切さと豊かさを感じさせてくれます。

#むかわ町(北海道) #タンチョウ #ダイサギ