クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「帝釈峡の魅力発見!」

さわやか自然百景広島 帝釈峡

2017年9月17日放送  NHK総合
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広島の帝釈峡は、石灰岩でできた壮大な峡谷です。
その全長は18キロメートルもあり、不思議な景観が広がっています。
周囲には広葉樹の森が広がり、夏には南の国からやってくる鳥たちが峡谷を賑わせます。

特にサンコウチョウの雄はここでパートナーを見つけて繁殖します。
7月上旬になると、雨水が石灰岩を削り、峡谷の景観が変化していきます。
その結果、珍しい動物たちの住処となる岩の窪みができます。

例えば、オオサンショウウオがその窪みに潜み、カエルや魚を食べて暮らしていると言われています。
また、帝釈峡では石灰岩の峡谷独特の生き物も多く生息しています。
陸貝の仲間は80種以上もおり、そのうちタイシャクギセルと呼ばれる珍しい種類も存在します。

また、ホタルの幼虫にとっては陸貝が重要な食糧であり、ホタルたちの生命の維持にもつながっています。
植物の生態においても、帝釈峡の環境に適応した特徴が見られます。
例えば、カンザシギボウシは石灰岩の土壌に適応して根を下ろすことができます。

また、ケヤキは石灰岩の硬い地盤にしっかりと根を張り、長い年月を生き抜いています。
さらに、峡谷の上部と下部では環境が異なるため、植物の種類も異なります。
上部では照りつける太陽と水の不足に対応するため、チョウセンヒメツゲという植物が小さな葉をびっしりとつけます。

その葉は水分の蒸発を抑える役割を果たしています。
また、この植物にはニシキキンカメムシという昆虫もとまります。
そして、7月中旬には夜になるとホタルが光り始めます。

陸貝を食べて育ったヒメボタルは黄色く点滅します。
メスは飛ぶことができず、光を放ってオスを引き寄せます。
オスがメスを見つけると、カップルが成立し、交尾が行われます。

これらのホタルたちは数日後には卵を産み、その後、一年という限られた寿命を終えます。
また、夏はオオサンショウウオにとっても繁殖の季節です。
上流には彼らの繁殖場所があり、そこで群れをなしています。

広島の帝釈峡は、石灰岩が育んだ峡谷であり、多くの生命が息づく素晴らしい場所です。

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