クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「金華山の秋色ブログ」

さわやか自然百景宮城 金華山の秋

2014年11月9日放送  NHK総合
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宮城県の北東部にある牡鹿半島に浮かぶ金華山は、周囲26kmほどの島であり、その海岸は美しい花崗岩の石畳のように見えます。
この景観は、地盤の隆起や沈下、そして波の侵食によって形成されました。
島全体に広がる森林や海岸近くの針葉樹林は、次第に広葉樹林と混ざり合う豊かな森に変化していきます。

雨が降り注ぐと、葉や木の幹を通って湧き水として現れ、島の生物や植物を支えています。
金華山周辺では、クマノミズキと呼ばれる木が多く見られます。
秋になると、その枝先が赤く変色する様子は、まるで赤いサンゴのように美しいものです。

また、この森にはコゲラ、アオゲラ、そしてニホンザルなどの動物たちも生息しています。
島にはおよそ250匹のニホンザルが存在し、6つの群れに分かれて生活しています。
島の西側には草地があり、そこにはニホンジカの群れが点在しています。

およそ500頭の鹿が島に生息しており、イネ科の草や木の葉、果実などを食べて生活しています。
金華山では、鹿と植物の間で繰り広げられる競争の光景が見られます。
草地の下草は整えられ、草むらは一部しか残っていません。

さらに、鹿に対抗するために、サンショウやキンカアザミなどの棘のある植物も存在します。
これらの姿は、長い時間をかけて競争の中で形成されたものだと言われています。
秋になると、金華山の森では特有の色彩を楽しむことができます。

ガマスミの赤い実、落ち葉の中で光り輝くオオセンチコガネ、そして西日に照らされて黄金色に輝く冬毛のニホンザルなど、さまざまな色彩が目に飛び込んできます。
秋は鹿にとっても恋の季節であり、島のさまざまな場所でオス同士がメスを巡って戦います。
互いの角をぶつけ合いながら勝負をし、強いオスだけが次の世代に生を継ぐことができるのです。

金華山の秋は、限られた環境の中で必死に生きる生物たちの姿を見ることができる素晴らしいシーズンなのです。

#混交林 #金華山 #針葉樹