クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 『阿寺渓谷の奇跡』

さわやか自然百景長野 阿寺渓谷

2013年9月22日放送  NHK総合
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阿寺渓谷』は、自然が豊かで美しい場所ですね。
長さが15キロもあり、源流から下流域までさまざまな自然景観が広がっています。
特に森のヒノキは貴重な木材として重要な存在です。

木々の根元には小さな水の流れがあり、その光景は本当に美しいです。
長い年月をかけて土の中から浸み出る雫が沢と渓谷を形成していくんですね。
そして、その水は阿寺ブルーと称されるほど透明で神秘的な青を持っています。

太陽光に当たると青さが一層際立ち、川底の花崗岩の白さとのコントラストがとても幻想的です。
6月になると、渓谷の上流では水温が12℃程度となります。
ヤマトイワナなどの希少種が生息していて、岩陰でじっとしている姿を見ることができるんですね。

ただ、清流に住むアジメドジョウは清流の減少から絶滅の危機に瀕しているそうで心配です。
中流に進むと、川の幅も広がり、渓谷も開けてきます。
山肌の木々も変わり、目立つのは落葉広葉樹です。

それに伴い、カケスなどの鳥たちが渓谷を訪れ、特にこの時期には東南アジアから渡ってくるオオルリの美しい鳴き声が響き渡るんです。
また、ササユリやハンショウヅルなどの貴重な花々も咲いているそうです。
特筆すべきは、絶滅の危機に瀕しているヒメシャガがわずか5日ほどしか花を咲かせないこと。

その一瞬の美しさが感動的です。
渓谷沿いの森では夜になると活動する動物たちもいます。
ムササビの子育ての様子が映し出されているそうです。

春に生まれた子供たちは母親からお乳をもらって成長していくのですね。
母親は栄養を摂るために夜の森に餌を求めて出かけます。
木曽川へ注ぐ下流では、水温が上がり、多くの魚が生息しているようです。

アマゴはここで一年を通じて生活し、秋になると産卵します。
また、ウグイは3月から6月が繁殖期で、その時期になると赤い筋が体に現れる婚姻色が見られるんですね。
7月上旬、阿寺渓谷では夏の訪れを告げるカワサツキが咲き誇り、岸辺ではウグイの稚魚が生まれていました。

木々が生み出す雫が集まって流れる阿寺渓谷は、初夏に青く輝き、多くの命が息づいている様子が感じられます。

#ヒノキ #長野県 #阿寺渓谷