クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「鵜来島の魅力を巡る旅」

さわやか自然百景「高知 鵜来島」

2022年6月26日放送  NHK総合
-

高知県鵜来島は、周囲約7km、人口19人という小さな島ですが、その自然環境は非常に豊かで魅力的です。
まず鵜来島の海岸線は切り立ったがけが特徴で、海底の地層が隆起してできた島です。
海底には約120種のサンゴや小魚など、黒潮に育まれた生態系が息づいています。

特に注目すべきは、キンギョハナダイという魚の群れです。
群れの中で大きな個体がオスとなり、子孫を残すために奮闘している姿は見事ですね。
また、アジアコショウダイという亜熱帯に生息する魚が、温暖化の影響で高知の海でも見られるようになったことも興味深いですね。

鵜来島周辺は黒潮と瀬戸内海の海流がぶつかる地点でもあり、豊富なプランクトンが発生しています。
そのため、産卵を控えたキビナゴイサキなどの回遊魚が多く観測されます。
このような豊かな生態系の中で魚の群れが活気づいている様子は、自然の摂理の美しさを感じます。

また、鵜来島の陸地も温暖な気候に恵まれ、緑が深く茂っています。
タブノキなどの亜熱帯植物が広がる森では、羽を休める渡り鳥など様々な生物が観察されます。
さらに、20年ほど前から島にはイノシシが生息しているそうで、本土から泳いで渡ってきたと考えられているのは驚きですね。

鵜来島の海岸やがけは陸から海へと豊富な栄養分を運び、その下にも魚たちの豊かな生態系が広がっています。
特に興味深いのは、大きな魚の表面に寄生する寄生虫を小魚たちが食べにくる「クリーニング」という現象です。
さらに深い海では、タツノオトシゴの一種などの深海魚も観察されるそうです。

鵜来島の近海では、初夏になると多くの魚が子孫を残すために奮闘しています。
ウミスズメがメスを求愛するために口をとがらせたり、キンギョハナダイが大きな個体がオスに性転換する姿は、生命力に溢れていて感動的です。
鵜来島の自然環境は、多様な生物が共存し繁栄している様子や、個々の生物たちの生き様に心惹かれます。

このような貴重な自然環境を守っていくためにも、私たちの意識と行動が重要です。

#アジアコショウダイ #キンギョハナダイ #ニシキカンザシヤドカリ