クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「太平山の秋田記」

さわやか自然百景秋田 太平山

2016年1月4日放送  NHK総合
-

秋田の太平山は、近くの秋田市街からもアクセスが良く、多くの人に親しまれている場所です。
太平山には200年以上もの樹齢を持つ天然の秋田杉があり、その枝先は丸みを帯びているのが特徴です。
また、幹周りが12メートルを超える夫婦杉も見どころの一つです。

太平山の中腹にはブナカエデなどの広葉樹の森が広がっており、秋の季節には色づいた樹々が美しい景色を作り出します。
ナナカマドホオノキの実、ナラタケなど、さまざまな植物が実りの季節を迎えます。
冬になると、太平山は薄っすらと雪化粧されます。

紅葉樹は葉を落とし、その代わりに杉の緑が目立つようになります。
この時期、親子のツキノワグマが遊びながら冬ごもりの準備を始める様子が見られます。
雪が降り続け、太平山の木々にも雪が積もっていきます。

夜になると、ホンドタヌキが雪の中から食べ物を探し出すため、杉の下の雪は少なくなります。
1月になると、太平山は厳しい冬の時期を迎えます。
中腹の山は深い雪に閉ざされ、積雪は時には2メートルにもなります。

動物たちは麓で食べ物を探すようになります。
カケスやシロバラなどの鳥が柿の木にやってきて、ヤマガラは柿の中身を食べています。
しかし、少なくなる食べ物の中で、ツグミがハシブトガラスを警戒する場面もあります。

食べ物が減ってくる中で、鳥たちはなんとか冬を越そうとしています。
また、ニホンカモシカは枝に匂いをつけて縄張りを示し、吹雪の中でも木の皮などを食べて空腹を凌いでいます。
太平山では秋から冬にかけて、ますます厳しさが増していく様子が見受けられます。

太平山には、たくましく生きる動物たちの姿が見られます。
彼らの生き抜く姿には、自然の厳しさと命の尊さを感じます。

#カエデ #ナラタケ #ブナ