クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「北海道の魅力を巡るニカンベツ川探訪」

さわやか自然百景北海道 ニカンベツ川

2017年12月24日放送  NHK総合
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北海道のニカンベツ川は、美しい景色と共に、サケの遡上と産卵のシーンを見ることができる場所です。
この川は襟裳岬から太平洋に注ぐまでの間、流れが速くなったり淀みができたりする急流や岩場が点在しています。
これらの地形が、魚たちにとって適した生息地をつくり出しています。

ニカンベツ川では、秋になるとサケが遡上してくる光景を目にすることができます。
4年間海で成長したサケは、約70センチほどの体長にまで成長します。
その後、中流域の川底にある小石を産卵場所に選びます。

メスは尾びれを使って川底を掘り、卵を生み出す準備をします。
その間、オスは他のオスを追い払い、メスの掘った川底を埋め戻しで卵を待つよう合図するのです。
この一連の産卵の様子は、見ている者に圧倒的な感動を与えることでしょう。

ニカンベツ川には、他の魚や生き物も豊富に生息しています。
アメマスやヤマメなどの川魚や、渓流にしか生息しないハナカジカやフクドジョウなど、さまざまな種類の魚が見られます。
川底の水生昆虫を食べて生活するカワガラスも、この川で見ることができます。

産卵を終えたサケの卵は、カワガラスなどの鳥のえさになることもありますが、石に守られているため、あまり食べつくされることはないと言われています。
11月になると、産卵を終えたサケの体は、河口に流れ着きます。
これは多くの鳥たちにとってのご馳走となります。

そして、冬にはサケの卵から稚魚が孵化し、春になると海へと旅立つのです。
ニカンベツ川の自然の循環や、魚や鳥たちの生態系が、私たちに自然の営みを感じさせてくれます。
このような光景は、私たちに自然の大切さを再認識させ、自然環境の保護につながる大切なエピソードのひとつです。


#サケ #ニカンベツ川 #厚真町(北海道)