クーラーは神

クーラーのことを調べたら少しは涼しくなる説。

さわやか自然百景 「国蝶舞う八ヶ岳山麓の里山記」

さわやか自然百景八ヶ岳山麓 国蝶(ちょう)舞う里山

2014年11月2日放送  NHK総合
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この番組は、八ヶ岳の里山で繰り広げられる美しい自然の姿を描いています。
八ヶ岳の伏流水や棚田には恵まれ、稲やそばの栽培が行われてきたことが伝えられています。
また、棚田に囲まれた雑木林はさまざまな生き物たちの宝庫であり、春にはオオルリが渡って森をにぎわせます。

冬眠から目覚めたジムグリイブキスミレが里山の春を彩る様子も描かれています。
この地域では明治時代に炭焼きが主要産業となり、エノキが数多く育てられるようになりました。
その結果、八ヶ岳の伏流水もエノキを育み、オオムラサキの日本最大の生息地を造り出しました。

夏になるとオオムラサキの幼虫は体を伸ばして背中を日陰にし、体温を下げる光景が紹介されています。
しかし、他のカメムシに狙われることもあり、成虫になれるのは1000匹に1匹だと言われています。
初夏にはイチヤクソウが背伸びしている様子やヤマホタルブクロが花にホタルを入れているとされるエピソードも紹介されました。

オオムラサキは美しい姿と風格から、20世紀半ばに日本の国の蝶に指定されました。
オオムラサキはクヌギの木へと飛び立ちます。
特にクヌギの樹液が多く出る場所では、強さを競い合う様子が見られます。

この力比べに勝たなければ子孫を残すことができません。
オオムラサキは角や毒針を持たないため、羽を一振りすることで他の虫を撃退します。
夏の盛りになるとメスのオオムラサキが現れ、オスが求愛行動を始めます。

メスは強いオスを見つけるために逃げながら飛び回ります。
オスは自分の美しい羽を震わせてアピールし、ペアができるように努力します。
オオムラサキが結ばれた後は、産卵のために春に食べていたエノキの葉を探し始めます。

八ヶ岳山麓の人々の営みが育んだ里山で、瑠璃色の命が繰り広げられています。
この番組は、自然の中でオオムラサキが生き抜く姿や八ヶ岳の豊かな環境を伝えることで、私たちに自然への関心や感動を与えてくれます。
自然保護や環境保全の大切さを再認識させてくれる番組であり、素晴らしい視聴体験を提供してくれました。


#イブキスミレ #エノキ #オオルリ